広島大学教育開発国際協力研究センターCenter for the Study of International Cooperation in Education Hiroshima University

第11回国際学生コロキウム2024をマレーシア科学大学で開催しました

2024年2月26日~3月1日に広島大学とマレーシア科学大学(Universiti Sains Malaysia)による、国際学生コロキウムがマレーシア科学大学にて開催されました。マレーシア科学大学は、ペナン島にメインキャンパスをもつ、マレーシアで 2 番目に古い歴史と伝統を持つ国立総合大学で、広島大学からはCICEインターン学生10名が参加しました。

本コロキウムでは「Global Citizenship for Sustainable Futures」をテーマに、学術発表やフィールドワーク、異文化交流を行いました。

学術発表では、社会や環境、教育といった様々な側面から、グローバル・シティズンシップのあり方について論じられ、改めて未来に向けて何ができるのかを共に考える機会となりました。どの発表もグローバル・シティズンシップのあり方について示唆に富んだ内容であり、積極的な議論が発表時間のみならず、休憩時間の間まで展開されました。特に、ある広島大学学生は、グローバル化する社会に適応した人材を育てるべく、文脈を捉えることに重点をおいた英語教育の必要性を訴えました。この発表は、外国語として英語を学ぶ両大学の強い関心を集め、両国の学校現場での経験や英語教育の理想像が共有されました。学術発表はそれぞれの専門や関心に基づいた意見が交わされ、多様な意見に触れる貴重な生きた経験となりました。

フィールドワークや異文化交流では、マレーシアの伝統的なスポーツや楽器に触れ、活動外の交流を通じて、多文化の人々が共存する状況を知ることができました。また、マングローブの植林では、地域や大学、企業が連携して行う環境問題の解決に向けた取組みにも関わることができました。

こうした活動に参加しながら、私自身は、グルーバル・シティズンとは、自分たちの未来に向け、自分たちの置かれた課題を知り、その課題に対する共感を得ながら、行動を起こしていく、そうした像を描くことができました。こうした考えに至ったのは、コロキウムが各自の洞察を共有できる場を提供し、1人1人の積極的な参加が、国境や学問の垣根を越えた協力を実現させたからです。

 

<第11回国際学生コロキウム2024スケジュール>

日時 研修内容

2/26(月) 開会式

2/27(火) 学術発表・マレーシア伝統スポーツ体験

2/28(水) ペナンヒル訪問・ボタニカルガーデン訪問

2/29(木) マングローブ植林体験・マレーシア&日本料理作り

3/1(金) マレーシア伝統楽器体験・閉会式

 

<広島大学発表題目一覧>

  1. The Important Role of Middle Management in the Continuous Improvement of Organizations
  2. Echoes of Perseverance: A Case Study Unveiling Academic Resilience in the Educational Journey of Refugee Students
  3. How To Talk When You Meet New People
  4. How can we raise citizens’ Legal Literacy by “Raw-Law Experience” Education?
  5. One of the Poorest Countries
  6. Post-Mistake Performance in Sport: Hating Mistakes Brings Further Damage
  7. Teaching and Learning for Students’ Transferable Skills Development: Situation at Universities in Vietnam
  8. How To Get Reliability to Promote Using New Digital Service
  9. Comparative Analysis Between Language Proficiency and Sarcasm Recognition Ability For The Acquisition Of Practical English
  10. How to create Filipino Muslimness ― Focusing on Madrasa Education in BARMM ―