インドネシア国家研究改革庁(BRIN)主催の国際シンポジウムにおいて、日下部達哉教授が基調講演を行いました。
2025年1月22日、インドネシア国家研究改革庁(BRIN)の大ホールにて、国際シンポジウム「Decolonization Education Practices through Formal/State Actors and Non-state Actors」が開催されました。
本シンポジウムは、教育の脱植民地化を推進するうえで、国家および非国家主体が果たす役割について議論することを目的としており、オンライン参加者を含め150人以上が参加しました。
シンポジウムでは、CICEの日下部達哉教授が「Learning Improvement as a Decolonization」というテーマで基調講演を行い、教育の質向上を通じた、脱植民地化の意義や実践的アプローチについて論じました。さらに、「The Role of State Actors in Decolonizing Education」というテーマのパネルディスカッションにも登壇し、国家主体が果たす役割について、他のパネリストとともに議論を深めました。
翌23日には、本シンポジウムのテーマに関わる論文集の出版を目的としたライターズワークショップが開催されました。冒頭では、BRIN教育研究センター長のTrina Fizzanty氏が論文集の主旨や構成について説明し、続いて日下部教授が論文執筆におけるテクニックや注意点を具体的に解説しました。参加者は、論文執筆のプロセスを深く理解するとともに、実践的な知見を得る機会となりました。その後、筆者たちは3つのグループに分かれ、編集メンバーや研究者と直接意見を交わしながら、投稿論文に関する具体的なフィードバックを受けました。議論は活発に行われ、それぞれの論文の方向性をより明確にする貴重な場となりました。
2日間を通じて、発表者・参加者同士の活発な意見交換が行われ、教育の脱植民地化に関する多様な視点が共有されました。本イベントが、日本とインドネシアの研究者交流をさらに加速させ、両国の教育分野における新たな実践や政策提言につながることが期待されます。
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