持続可能な開発目標のための国際教育協力日本フォーラム(第15回)
持続可能な開発目標達成に向けた国際教育協力日本フォーラム(第15回)
教育の質については、EFA時代から重要課題の一つとして引き継がれ、SDGsにおいても教育は「すべての人に包摂的で公正で、かつ効果的な学びの成果」を期待できるものであるとされている。つまり、学びの成果が、知識や非認知を含むスキルの獲得を通じて、就労(Employability)につながり、可能性を開花させることが目標とされている。
日本でも、教育は時代の潮流に合わせて変化を遂げてきた。例えば1983年には、「自己教育力を育てる」という教育指針に変更され、学校で教える内容を削減した「ゆとり教育」の時代となった。その後、OECD生徒の学習到達度調査(2003)の結果などを受け、再び2008年には学習内容が増加したことなどは記憶に新しい。そして近年、文化多様性を重視し、「知識量」だけではなく、探求型・問題解決型で、「主体的・対話的で深い学び」の実現が注目され、学習指導要領も改訂された。
途上国においても教育の質は長年の課題であり、教育政策は時の政権やドナーに左右されることも少なくない。たとえば、多くの途上国で、これまでの取組みによって就学の改善は進んだものの、(サハラ以南のアフリカ諸国のとある国では、就学前教育だけ粗就学率が100%を超えているが、初等教育の純就学率は8割である。)現在のままでいくと、2030年には、低所得国の子どもたちは7割しか初等教育を終了することができないとも言われている。学習の成果についてはさらに問題が多い。伝統的なカリキュラムや大規模教室での授業、そして、国の基準に基づく有資格教員不足、整備されていない校舎などインフラ面でもまだまだ課題が多い。
そこで、今年度のJEF for SDGs においては、SDGsの目指す教育の質改善に鑑みながら、日本や途上国の教育政策の現状や課題を検証する。フロアとの活発な意見交換を行う場とする。
プログラム
テーマ: 「SDGsが求める教育の質: 教育政策の現状と課題」
開催日程: 平成30年3月8日(木)
場所: 文部科学省 第1講堂(東館3階) 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 地図
主催:文部科学省、外務省、広島大学、筑波大学
後援:国際協力機構(JICA)
(日英同時通訳)
●全体要旨
スケジュール
午前の部
9:30~ | 参加受付 |
10:00-10:20 |
主催者代表挨拶 特別ゲスト挨拶 ホスチャイルド国連戦略調整担当事務次長補 ●動画(英語) |
10:20-10:50 | 基調講演 ●動画(英語)
ハン・チュンナロン 教育・青少年・スポーツ大臣 (カンボジア) 「SDGsが求める教育の質: カンボジアにおける教育政策の現状と課題」 |
10:50-11:20 | 基調講演 ●動画
阿部 昇 秋田大学大学院教育学研究科 教授 「アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)の課題と展開可能性」 |
11:20-12:00 | 質疑応答 |
12:00-13:30 | 休 憩(昼食) |
午後の部
13:30-14:45 | パネルセッション
パネリスト:
|
14:45-15:15 | 休 憩 |
15:15-16:15 | 質疑応答 |
16:15-17:00 | 総括討論 |
17:00 | 閉会 |
申し込み方法・連絡先
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Japan Education Forum (JEF)事務局
広島大学教育開発国際協力研究センター内
〒739-8529 広島県東広島市鏡山1-5-1 FAX:082-424-6958
E-mail:japaneducationforum@yahoo.co.jp
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