「アフリカ・サヘル地域の青少年に対する教師教育を通じた平和構築と過激化抑制及び支援」日本での研修を開始-アフリカ紛争国から28 名の研修員が東京・広島を訪問-
広島大学は「アフリカ・サヘル地域の青少年に対する教師教育を通じた平和構築と過激化抑制及び支援」事業で、アフリカ紛争国から研修員を受け入れます。本事業はユネスコ・アフリカ能力開発国際研究所(IICBA)からの依頼によるもので、アフリカ・サヘル地域12 か国からアフリカ連合高官、教育行政官など28 名が来日します。
アフリカ大陸東西に帯状に延びサハラ砂漠南縁部に位置するサヘル地域は、持続可能な開発目標(SDGs)として、すべての人々に質の高い教育を提供することを目指すなか、多くの課題を抱えています。子どもたちが十分な教育の機会を得られないことから、国の安定した発展にも重大な支障をきたしています。加えて、近年、異常気象で干ばつと洪水が増え、生活環境の悪化が進み、経済的にも、社会的にも不安定な状況が続いております。
本事業では、質の高い教員能力開発を通じて、平和を愛する若者の育成に貢献することを目的としています。また、広島から平和の尊さに加え、豪雨災害からの復興を学び、悪環境の状況下においても地域の復興に貢献する能力を兼ね備えた教師教育できる人材を養成すこと目指します。
1.日 程 平成30年7 月25 日(水)~8 月8 日(水)
2.場 所 広島大学 他
3.参加者 ・教育行政官(アルジェリア、エチオピア、カメルーン、スーダン、セネガル、チャド、中央アフリカ共和国、ブルキナファソ、ナイジェリア、ニジェール、マリ、モーリタニア) 23名
・IICBA 職員3 名
・アフリカ連合高官ほか 2名
参加者一覧はこちら(PDF)
以下の日程については一般公開しています。興味のある方はぜひお越しください。
カントリーレポート
会場:広島大学東広島キャンパス 国際協力研究科大会議室・201講義室
①8月1日(水)12:30-14:45
【発表国】マリ、モーリタニア、セネガル、ブルキナファソ、アルジェリア(国際協力研究科大会議室)
②8月1日(水)15:00-17:00
【発表国】カメルーン、中央アフリカ、ニジェール、チャド(国際協力研究科201講義室)
※①と②で会場が変更します
③8月3日(金)9:00-10:00
【発表国】ナイジェリア、エチオピア(国際協力研究科大会議室)
言語:英語、フランス語
参加者が出身国における教育制度、平和の現状や政策について発表します。日本では馴染みの少ないサヘル地域の現状を知る機会です。
ポスターはこちら
報告会(上智大学と共催)
日時:8月7日(火) 14:00-16:00
会場:上智大学四谷キャンパス2号館5階508
言語:英語、フランス語
参加者が、日本から何を学び、感じ取ったか報告します。各国の当事者が日本から何を学び、感じ取ったか、さらに日本は何ができるのかを一緒に考えていただく機会です。ポスターはこちら
4.スケジュール
日時 | 研修内容 | |||
7/25 (水) | 夜 | 来日 | ||
7/26 (木) | 午前 | 講義(上智大学) | ||
午後 | 学校訪問(東京都清瀬市立清瀬中学校) | |||
7/27 (金) | 午前 | 講義(文部科学省) | ||
午後 | 講義(JICA) | |||
7/29 (日) | 終日 | 東京→広島移動 | ||
7/30 (月) | 午前 | 広島平和記念資料館見学・被爆者講話 | ||
午後 | 講義(広島市立大学平和研究所) | |||
7/31 (火) | 午前 | 学校訪問(広島女学院中学高等学校) | ||
午後 | 講義(広島県庁) | |||
8/1 (水) | 午前 | 講義(広島大学) | ||
午後 | カントリーレポート・講義(広島大学)【公開】 | |||
8/2 (木) | 午後 | 2018 年度広島大学平和センター記念国際シンポジウム参加 | ||
8/3 (金) | 午前 | カントリーレポート・ワークショップ(リフレクション)【公開】 | ||
午後 | ワークショップ(平和カリキュラム)・講義(広島大学) | |||
8/5 (日) | 終日 | フィールドワーク(宮島訪問) | ||
8/6 (月) | 午前 | 平和記念式典参加 | ||
午後 | 講義(UNITAR) 広島→東京移動 | |||
8/7 (火) | 午前 | 外務省表敬訪問 | ||
午後 | 報告会(上智大学) 【公開】 | |||
8/8 (水) | 午後 | 国会議員との懇談会 | ||
夜 | 帰国 |