2017年度CICEインターンレポート
私たちインターン学生は、週二日程度、CICEの研究・事務補助や、国際会議や研修などでアシスタント業務に従事します。それらの活動を通じて、語学力や社会人基礎スキルなど習得し、かつ国際的な経験を積んでいます。最近では、日本比較教育学会の公開シンポジウムの文字起こしがありました。これが個人的に非常に興味深い仕事でした。教育学を専攻にしていることもあり、この度の大会のテーマである「比較教育学からSDG4を考える」ことを本作業の中で追体験できたような気がします。
また、ユネスコIICBA(International Institute for Capacity Building in Africa)とCICEの共同で行われているアフリカの教育行政官向けの研修にアシスタントとして参加しました。[参考]
3年時に留学して以来の英語漬け生活でした。アフリカのフランス語圏からも多数の参加者があり、多様な文化の中で研修が円滑に進むよう業務に取り組みました。その中でも私はカメラマンとして活躍がとても印象に残っています。公式な訪問であるためCICEだけでなく、ユネスコさん側からも良い写真を取って提供してほしいとの要請からシャッターを絶えずきりました。さらに、私の帯同する日程の最終日にはセネガルとカメルーンの方々から国旗や砂漠の砂で作った骨董品を感謝の気持ちとしていただきました。
CICEではこの他にも年に数回このような研修を主催しており、インターン生は国際的な環境の中で学習する機会があります。
本インターンの最大のイベントは12月にマレーシアで行われるマレーシア工科大学―広島大学研究コロキュウムでインターン生が主体となって企画運営します。現在、インターン一同研究発表に向けて着実に準備を重ねているところです。
広島大学教育学部 第五類教育学系コース 4年 橋本拓夢
10月1日 キース先生、アンジェラ先生来日
10月1日から約2か月間広島に滞在される、ロンドン大学インスティチュート・オブ・エデュケーションの名誉教授アンジェラ・W・リトル(Angela W. Little)氏とサセックス大学名誉教授のキース M. レイン(Keith M Lewin)氏をお出迎えし、身の回り品の買い物をしたり、一緒に昼食を食べたりしました。 到着初日は長旅で少しお疲れだったようですが、終始穏やかなご夫婦の様子に緊張の糸がほぐれ、いろいろなお話をすることができました。
CICEは、開発教育に関する世界各国の方々とつながりがあります。彼らを迎え、話をするたびに、外国の方々に日本の文化や教育について英語で正確に伝えることの難しさを実感し、日本に長年住んでいたら気づかないような新しい視点で、日本のよさについて知ることができます。日々の暮らしの中で何でもないことが、実は外国の方々からするととても特別で驚くべきことで、彼らのそのわくわくする気持ちに寄り添い、大切にしていきたいと思いました。
教育学部4年 服部美紀
11月10日(土)コロキウムに向けた発表練習
インターン最大のイベントである2018年12月3日から12月8日にマーレーシアで行われるマーレーシア工科大学―広島大学学生コロキウムに向けた発表練習を行いました。練習は本番と同様に英語のみの使用で1人の発表時間は15分で行いました。発表後の先生方とインターン生からの質問や先生方からのフィードバックを通して自分では気付いていなかった改善すべき点を多く発見出来た貴重な機会となりました。また、研究分野と文化の異なる方々に自分の研究内容を理解してもらうにはストーリーの構成が重要であり、伝える情報の取捨選択等、今後も思考を凝らす必要があると感じました。
残り1ヶ月、インターン同士でより一層協力し、高め合い、コロキウムを成功させられるようにしたいと思います!
生物圏科学研究科M1 大西魁