第11回国際教育協力日本フォーラム
第11回国際教育協力日本フォーラム -自立的教育開発に向けた国際協力-
質の高い教育の普及は世界共通の重要課題です。日本は、ユネスコを始めとする国際機関等及びG8 サミットやアフリカ開発会議(TICAD)の場を通じて、2015 年までの「万人のための教育“Education for All”(EFA)」達成に向けた国際社会による取組を推進してきました。国際教育協力は、人間の安全保障の実現のための不可欠な分野として位置づけられ、「自助努力支援と持続可能な開発」、「疎外された人々に届く支援」、そして「文化の多様性の尊重と相互理解の増進」は、2010年に発表した日本の国際教育協力政策における基本理念とされています。
近年、教育を取り巻く環境も変容し、「ヒト・カネ・モノ・情報」などが地球規模で流動・拡大する「グローバリゼーション」が起きています。グローバリゼーションは、教育、スキル、仕事のあり方にも大きな影響を与えています。たとえば、大学などの高等教育機関における留学生の増加や協定校の増加などはその一例です。そして日本はグローバルに活躍できる人材の育成にも積極的に取り組んでいます。しかしながら、グローバリゼーションが途上国の教育、とくに良質な基礎教育の拡充に及ぼす影響については、これまで十分に議論されていません。教育現場の具体的な改善において豊かな実践経験を持つ日本がどのような国際教育協力を行っていくのか、その方向性はますます注目されています。
第11 回となる今年のフォーラムでは、グローバリゼーションの中でとらえる途上国の教育に注目し、「グローバリゼーションと途上国の教育課題-我が国の教育協力-」をテーマとします。基調講演においては、国際的な視点と途上国の視点から、グローバリゼーションが途上国の教育に及ぼす影響と、グローバル社会における教育の役割についてお話しいただきます。教育開発の第一線で活躍する国際機関の実務者、教育開発分野の専門家の方々をお迎えし、途上国の教育に影響を与えるグローバリゼーションについて、ポスト2015 年を見据えた議論を行います。また、グローバリゼーションによる変化に対応する教育の在り方について日本自身も模索しながら取り組む中で、どのように国際教育協力に貢献できるかについても考えます。皆様の御参加によって本フォーラムが活発な意見交換の場となることを期待しています。
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国際教育協力日本フォーラム(通称JEF)は、2004 年3 月に日本の教育分野の国際貢献の一環として、官学協同で創設された年次国際フォーラムです。その目的は、途上国自身による自立的な教育開発及びその自助努力を支援する国際教育協力の在り方について、教育開発に携わる行政官、援助機関関係者、NGO、研究者等が自由かつ率直に意見交換する場を提供することです。また、日本の教育の経験とそれに基づく我が国の国際教育協力について広く世界に発信していくことも目的としています。
プログラム
テーマ: 「グローバリゼーションと途上国の教育課題-我が国の教育協力-」
開催日程: 2014 年2 月19 日(水)
場所: 文部科学省 講堂(東京都千代田区霞が関三丁目2番2号)
主催: 文部科学省、外務省、広島大学、筑波大学
後援: 国際協力機構、九州大学
(日英同時通訳)
スケジュール
9:30~ | 参加受付 |
10:00-10:20 |
主催者代表挨拶 |
10:20-10:50 | 基調講演キレミ・ムウィリア 元ケニア教育省副大臣 「アフリカの教育はグローバル経済から恩恵を受けることができるのか」(PPT/summary) |
10:50-11:20 | 基調講演 アンジェラ・W・リトル ロンドン大学教育研究所(IOE)名誉教授 「アジアにおけるグローバリゼーションと教育の相互関係」(PPT/summary) |
11:20-12:00 | 質疑応答 |
12:00-13:30 | 休 憩(昼食) |
13:30-14:45 | パネルセッション |
14:45-15:15 | 休 憩 |
15:15-16:15 | 指定討論・質疑応答 |
16:15-17:00 | 総括討論 |
17:00 | 閉会 |
申し込み・連絡先
FAX:082-424-6913 E-mail:japaneducationforum@yahoo.co.jp
上記より参加申込書(PDFファイル)をダウンロードできます。 PDFファイルの表示には、「Adobe Reader」が必要となります。 |